AEDでテニス仲間救命 静岡市消防局、島田の夫婦に感謝状

 静岡市消防局はこのほど、島田市内のテニスクラブで倒れた60代男性に心臓マッサージなど迅速かつ適切な救命活動を行ったとして、同市の会社員鈴木友和さん(48)、掛川特別支援学校教諭の陽子さん(49)夫妻に感謝状を贈った。

感謝状を受け取った鈴木さん夫妻(中央2人)=静岡市消防局島田消防署
感謝状を受け取った鈴木さん夫妻(中央2人)=静岡市消防局島田消防署

 3月中旬、プレーで同クラブを訪れていた2人は、テニスコートに入ろうとした男性がうずくまるように倒れ、意識を失ったのを目撃した。陽子さんがすぐに119番した上で、自動体外式除細動器(AED)を使用した。2人で交代しながら心臓マッサージを続け、意識が回復したところで消防に引き渡した。男性は約3週間後に退院し、社会復帰を果たしたという。
 島田消防署で開かれた式典で、増田卓史署長が「勇気ある行動に感謝している」とたたえ、2人に感謝状を手渡した。友和さんは「テニス仲間の男性が社会復帰できて良かった」と話した。学校現場でAEDの使用方法を学んでいたという陽子さんは「しっかり講習を受けていたおかげだと思う」と振り返った。

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