人命救助の6人に感謝状 志太消防本部 フットサル中に心肺停止の男性救う
藤枝市内のフットサルスタジアムで、プレー中に倒れた市内の男性(46)の命を救ったとして、志太消防本部は20日、競技者ら6人に感謝状を贈った。
6人は、競技していた片平翔太さん(28)=静岡市清水区=と岩本憲明さん(29)=同=、岡部博さん(41)=同=、土屋美都子さん(42)=藤枝市=、中村千江美さん(39)=島田市=、スタジアム運営会社社長の堀田正隆さん(59)=静岡市葵区=。
男性は1月29日、藤枝市宮原の藤枝フットサルスタジアムでプレー中に突如意識を失い心肺停止。6人は分担して119番や心臓マッサージ、自動体外式除細動器(AED)の使用、気道確保、声かけなどの救助措置を迅速かつ的確に施した。男性と6人はそれぞれ面識がなかったという。
同本部によると、男性は救急隊到着時には意識が戻り、会話可能な状態まで回復した。現在は退院し、社会復帰したという。
贈呈式には5人が出席し同本部の大橋充消防長から感謝状を受け取った。理学療法士の片平さんは「医療従事者として今までやってきたことを現場で生かせた」と胸を張り、大橋消防長は「命をつなぐ連携ができた証拠」とたたえた。