キッズゲルニカに込めた思い ウクライナの生徒と交流 富士宮西高美術部

 同時期にキッズゲルニカを制作した富士宮市の富士宮西高美術部とウクライナ首都近郊ブチャの生徒がオンラインで交流し、作品に込めた平和に対する願いを語り合った。同高の作品は花畑やハトの影絵など部員それぞれが考える平和の象徴を、天使が吹くシャボン玉の中に込めた。武藤来海さんと佐野満里奈さんは「戦場の人々の心に少しでも寄り添えたら」と話した。

ブチャ市と交流する出席者=富士宮市役所
ブチャ市と交流する出席者=富士宮市役所

 子どもたちから見た世界をテーマにしたブチャの作品は、敵ミサイルを迎撃するシステムを母親に見立て、子どもたちの頭上を守っている様子を描写した。生徒は「一刻も早く平和が訪れることを祈っている」と訴えた。交流開始から約30分後、空襲警報が発令されてブチャの参加者はシェルターに避難した。
 それぞれの作品は30日まで市役所1階ロビーに掲示している。

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