藤枝市、市民会館のピアノ新調へ 市制施行70周年記念の一環

 藤枝市の北村正平市長は13日、2024年の市制施行70周年記念事業の一環で、市民会館のフルコンサートピアノを新調し、24年11月に行う記念式典でお披露目する方針を明らかにした。6月市議会定例月議会で植田裕明氏(藤新会)の一般質問に答えた。
 市民会館のピアノは1985年の購入から38年が経過し、市は市内の音楽関係団体からピアノ更新の要望を受けていた。2017年5月に有識者らによるピアノ選定検討委員会を設置し、購入機種について協議してきた。今月、品質や維持管理などを踏まえ、同委員会から河合楽器製作所(浜松市中区)の製品を第1候補とする提言書が提出された。
 式典では、市が記念楽曲の制作を依頼している同市出身のピアニスト、作曲家松谷卓さんが新ピアノを演奏する方針。北村市長は「新しいピアノの活用により、『音楽のまちふじえだ』を担い支える人と環境づくりを関係団体と連携して推進する」と述べた。
 ピアノは発注から納品まで約1年かかるという。9月補正予算に関連経費を計上する予定。
 市は24年に市制施行70周年と同時にサッカー発祥100周年も迎え、今年3月に記念事業の実施に向けた実行委員会を発足した。北村市長は、庁内に若手職員によるプロジェクトチームを立ち上げ、二つの周年事業の共通テーマ「つなぐ藤色物語 未来へのキックオフ」を実行委員会に提案したことも明らかにした。テーマを基に、7月の会合で事業骨子を決定する見込み。

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