ハンゲショウ 白色映える 松崎・旧依田邸
松崎町大沢の県指定有形文化財「旧依田邸」の庭のハンゲショウの葉が、白く色づき始めた。緑色の葉の表半分がおしろいを塗ったように白く染まり、観光客らを楽しませている。
ハンゲショウはドクダミ科の多年草。穂状の花が咲く頃に葉の一部が白くなり“半化粧”しているように見えることや、夏至から11日目にあたる「半夏生」の頃に開花することが名前の由来とされる。生育に適した湿地の減少に伴い、地域によっては絶滅危惧種に指定されている。
旧依田邸を管理するNPO法人伊豆学研究会によると、庭にある約300平方メートルの池に群生し、6月中旬に見頃を迎えると、一面を白く彩るという。7月上旬まで見られる見通し。