⚽藤枝MYFC 猛攻及ばず仙台に敗れる 前半に失点 サッカー天皇杯

 サッカーの第103回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)は7日、各地で2回戦が行われ、J2藤枝は、J2仙台に敗れた。

仙台―藤枝 前半、藤枝は仙台・中山(9)に先制ゴールを許す=仙台・ユアスタ(写真部・小糸恵介)
仙台―藤枝 前半、藤枝は仙台・中山(9)に先制ゴールを許す=仙台・ユアスタ(写真部・小糸恵介)
仙台―藤枝 後半、競り合いながら前を向く藤枝・水野(中央)。右は小関=仙台・ユアスタ(写真部・小糸恵介)
仙台―藤枝 後半、競り合いながら前を向く藤枝・水野(中央)。右は小関=仙台・ユアスタ(写真部・小糸恵介)
仙台―藤枝 前半、藤枝は仙台・中山(9)に先制ゴールを許す=仙台・ユアスタ(写真部・小糸恵介)
仙台―藤枝 後半、競り合いながら前を向く藤枝・水野(中央)。右は小関=仙台・ユアスタ(写真部・小糸恵介)

 ▽2回戦
 仙台(J2) 1(1―0 0―0)0 藤枝(J2)
 ▽得点者【仙】中山

 【評】藤枝は終盤一方的に攻めたが、1―0で仙台に敗れた。
 前半は右サイドを中心に攻撃したが、前線でボールが収まらず、次第に守る時間が長くなって終了間際にFKから失点した。
 後半は5人の選手を代えて攻撃が活性化した。32分にはMF河上のクロスをFW矢村が合わせたが、惜しくも枠を外した。FW中井も40分過ぎに続けてシュートを放ち、追加時間にはCKを山原が頭で合わせたが、最後までゴールが遠かった。  黒星もリーグ戦へ収穫  藤枝は勝利を逃したが、出番を待っていた選手たちが輝きを放って新たな形を示した。須藤監督は「サイドを使った攻撃ができた。野心を持った、新しい選手が躍動し、リーグ戦につながる」と今後の長丁場を見据えた。
 スタメンを大きく入れ替えて臨み、前半は思うようにパスがつながらなかった。苦しい状況で奮闘したのは右サイドのMF魚里。移籍1年目で開幕前からけがで合流と離脱を繰り返し、半年ぶりの公式戦出場。「90分間持たなくても飛ばしていくつもりだった」と持ち味の運動量を示し、DF久富とのコンビで相手ゴールに迫った。
 後半途中から魚里に代わって入ったMF河上も特長を出した。瞬発的なスピードで相手ボールを奪い、惜しいクロスを続けて上げた。キャンプ中のけがで出遅れていたが存在感を示し、「ようやく一歩を踏み出せた」と充実感をにじませた。
 WBは久保と榎本が昨季から不動のレギュラーだが、指揮官は「きょうは違う景色が見えた」と振り返った。
 リーグ戦でも課題だったリスタートからの失点は反省だが、最後は4バックも試して大きな収穫を得た。魚里が「代役じゃなく、自分の良さでチームに貢献したい」と誓えば、河上も「好機はつくれた。あとは最後の精度。自分が試合に絡んで超攻撃的サッカーを体現したい」と決意を新たにした。
 (寺田拓馬)

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