浜松・天竜区 幹線道路で崩落相次ぐ 全面通行止め続く
浜松市天竜区の山間部では2日から3日未明の豪雨により、各地の幹線道路で土砂崩れや路面沈下が起きた。長沢の県道9号天竜東栄線では約50メートルに渡り路面が陥没。龍山町大嶺の国道152号、春野町領家の国道362号でも土砂崩れが発生し、区内山間部から浜松方面をつなぐ主要3路線が全面通行止めとなった。
県道9号と国道152号は通行止めが続き、国道362号は3日午後4時に片側通行となった。
県道9号は天竜区の中心街と熊地区方面を結ぶ道路。同地区では24時間で497・5ミリの観測史上最大の雨量を記録した。道路が沈下した地点では路面が波打つように変形してひび割れ、一部が路肩に崩落した。復旧には長期間を要するとみられ、不通期間は狭小な迂回(うかい)路の通行が必要となる。
近くに住む男性は「家の前が迂回路になり、事故などのトラブルが起きないか不安」と顔を曇らした。
市天竜土木整備事務所は「多数の地点で土砂崩れがあり、確認作業を進めている。応急対応が可能な箇所から速やかに通行できるよう努める」と話している。