介護保険料巡り 静岡市徴収ミス システムの変更怠る

 静岡市は26日、2017~22年に実施した介護保険料の遡及(そきゅう)賦課手続きで、計419件の徴収ミスが発覚したと発表した。法改正に伴い実施すべきだった介護保険システムの設定変更を怠ったのが原因という。

 市によると、介護保険制度は被保険者の市民税の状況などに応じ、2年までさかのぼって介護保険料を賦課できる。徴収ミスの内訳は過大賦課が219件で計429万5300円、過少賦課が200件で計489万3千円。過大賦課の対象者向けに還付手続きを開始する。過少賦課の対象者には追加納付を求めない。
 15年に介護保険法が改正された際、市の担当者が介護保険料徴収システムの設定変更を行わなかった。今月中旬、システムの管理業者からの指摘で問題が発覚した。市は複数職員によるチェック対応など再発防止に努めるとしている。

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