タカアシガニ 地元生徒らと放流 生態解明と資源保護 沼津・戸田沖
沼津市商工会戸田支所は18日、生態解明と資源保護を目的にタカアシガニ約70匹を放流した。沼津市立戸田小中一貫校の5、6、7年生22人も地域学習プログラムの一環として参加し、地元の名産について知識を深めた。
![船からタカアシガニを放流する児童ら=戸田沖](/news/images/n125/1242291/IP230518TAN000024000_0001_CDSP.jpg)
児童らは、地元漁業関係者の指導を受けて準備作業から放流まで取り組んだ。全長30~100センチのカニの脚に日時や放流した場所が分かるようにタグを取り付け、計量や雄雌の判別を記録した。戸田港から船を出し、沖合約1キロ、水深150~200メートルほどの海域で、「大きくなってね」「元気な子どもを産んでね」などと言いながら脚が切れないようにゆっくりと放った。
駿河湾のタカアシガニの漁獲量は年々減っている。漁の時期や、捕獲ポイントも変動しているため研究素材として期待がかかる。
参加した6年生の濱野ひなさん(11)は「タカアシガニをたくさん増やして、地元の魅力をいろんな人に広めていきたい」と話した。