鈴木香里武氏 静岡で講演 駿河湾の魅力語る

 官民で海洋環境保全に取り組む団体「美しく豊かな静岡の海を未来につなぐ会」は10日、清水町の商業施設サントムーン柿田川に昨年開館した「幼魚水族館」の館長でタレントの鈴木香里武さん(31)による講演会を静岡市葵区で開いた。豊富な魚種が存在する駿河湾の魅力などを語った。

幼魚の魅力を紹介する鈴木館長=静岡市葵区
幼魚の魅力を紹介する鈴木館長=静岡市葵区

 同会の2023年度総会と併せて開催し、会員や一般応募者計約150人が参加した。東京都出身で幼少期から魚に親しんできた鈴木さんは、駿河湾など県内の海に「底知れぬ可能性を秘めた場所」と魅せられたことがきっかけで、同水族館を開設した経緯を説明。駿河湾で深海魚ヨコヅナイワシを捕獲したエピソードや、ミナミハコフグなどの幼魚の生態を画像や動画を交えて説明した。
 幼魚の魅力について「小さな体で大海原を生き抜く工夫と壮大な生きざま」と表現し、「静岡の海の魅力を積極的に発信し、幼魚の存在を根付かせたい」と今後の目標を語った。
 同水族館のファンで家族と参加した同市清水区の田中冴知[ひさと]君(9)は「水族館のマークのモデルになったアカグツの幼魚が好き。香里武さんが幼魚が好きな理由が分かってうれしい」と話した。

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