SPAC俳優宮城嶋さん(静岡市清水区出身)仏舞台へ 国際演劇祭で主演に 

 静岡県舞台芸術センター(SPAC)俳優の宮城嶋遥加さん(静岡市清水区出身)が5月4日、フランス北部の都市モブージュで開幕する国際演劇祭「festivaliTAK(フェスティバルアイタック)」の公式プログラム演目で主演女優として舞台に立つ。SPAC公演以外では初の海外での主演に「国際的に活躍できる俳優に一歩でも近づけたら」と意気込む。

2022年9月にフランスで開かれた宮城嶋遥加さんが主演を務める作品の途中経過を発表する公演の一幕(本人提供)
2022年9月にフランスで開かれた宮城嶋遥加さんが主演を務める作品の途中経過を発表する公演の一幕(本人提供)
宮城嶋遥加さん
宮城嶋遥加さん
2022年9月にフランスで開かれた宮城嶋遥加さんが主演を務める作品の途中経過を発表する公演の一幕(本人提供)
宮城嶋遥加さん

 宮城嶋さんが主演を務める作品「Lunar Comet(ルナー コメット)」は、馬やロバ、ウサギなどと人間が共演する「馬術演劇」という。「どうすれば動物と呼吸が合うか、個々に向き合う時間を大事にした」と、難しかった現地での稽古を振り返る。
 演出と馬の調教師を兼務するエメ・ランベール・ビルドさんが、SPACの公演に携わった経験を踏まえ、宮城嶋さんを抜てきした。夢で月に迷い込んだ少女が、月の住人や生き物と交流する物語で、言葉を使わずしぐさやダンスで表現する。今昔物語集やシャガールの絵画から想を得た幻想的な作品という。
 公演は5月12、13日。宮城嶋さんは「価値観が異なる仲間と意見を交わし、作品を仕上げる。演技力に加えて包容力や知識も高める機会にしたい」と成長を誓った。リハーサル風景など現地の様子は宮城嶋さんのSNSで見られる。

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