静岡人インタビュー「この人」 ウインドサーフィンのプロランキング1位となった 守屋拓海さん(浜松市西区)
日本ウインドサーフィン協会の2022年フリースタイルプロ年間ランキングで2年連続の栄冠に輝いた。20年に協会公認プロとなり、浜松市西区の浜名湖村櫛海岸を拠点に国内外を転戦している。16歳。
―昨シーズンの振り返りを。
「ランキングを決める二つの大会のうち、1戦目は4位に終わったので2戦目で1位を取るしかない状況だった。これまで負けていた選手に勝って優勝できたのは良かった。夏場に海外合宿も行い、外国のトップ選手の練習を間近に見て技の成功率や難易度の高さに刺激を受けた。今後、少しでも近づいていきたい」
―競技に取り組んだきっかけは。
「父がウインドサーフィンのショップを経営しているので、店の目の前に広がる浜名湖は遊び場。毎日のように魚を捕っていた。競技は小学2年生の時に父の誘いで始めた。現在は1日4~5時間、トレーニングを積んでいる」
―ウインドサーフィンの魅力は。
「水の上では、地面を歩いているのとは違う感覚を味わえる。自分はフリースタイル種目なので、練習して新しい技ができた時が一番うれしい。現在の持ち技は40種類ほどだが、多く持っていた方が波や風の状況に応じて繰り出す技を使い分けられるので、優位になる」
―4月からの新シーズンに向けた抱負を。
「まずは3年連続で年間ランキング1位になるのが目標。オフに習得した2回転エアの新技を大会本番で出していきたい。コロナ禍で出場機会のなかった海外の大会も、6月にイタリアで開かれる大会への参加が決まったので楽しみ」