リニア田代ダム案 個別確認の了解を JR、静岡県に再要請

 JR東海は13日、リニア中央新幹線トンネル工事に伴う湧水の県外流出対策として静岡県に提案している田代ダム取水抑制案について、ダムを管理する東京電力リニューアブルパワー(東電RP)との具体的な協議の開始を前に、大井川流域の市町や利水団体に個別に了解の確認をしていく自社の方針に対し、了解を再度求める文書を県に送付した。
 JRは8日、同様の文書を県に送付。静岡県は9日、JRが個別確認を行う方針に反発し、市町などが一堂に会して同社の説明を聞く場を設けると回答していた。JRは今回の文書で個別に接触することへの理解を求め「双方向のコミュニケーションを行うことが、関係者に理解を深めていただくことにつながる」と説明した。
 東電RPとの協議を始めるにあたり、「東電RPの水利権に影響を与えない」などとする前提条件の了解を促す内容も再度含めた。

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