基準地震動、津波 6月決定を目標に 浜岡原発審査会合で中電

 中部電力は9日、原子力規制委員会による浜岡原発3、4号機(御前崎市佐倉)の新規制基準適合性確認審査会合で、建屋や設備などプラント審査の前提になる「基準地震動」と「基準津波」の決定時期を6月とする目標を提示した。従来は本年度中としていたが、直近の審査や資料の準備状況を踏まえて3カ月遅らせた。
 規制委側は「実現が困難」「非常にタイトで厳しい」との認識を示した。特に、基準津波に関してはプレート間(南海トラフ)地震とその他の要因による津波の組み合わせ評価など論点が多く残っているとして、審査を効率的、効果的に進める観点からも十分な準備をするよう注文した。
 一方、難航している敷地内断層の活動性評価を巡っては、中電が同日の会合で示した評価方針に対して「なかなか許容できるような論理展開、根拠ではない」と指摘し、改めて今後の説明を求めた。

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