継続事業中心に編成 南伊豆町予算案 一般会計51億円

 南伊豆町は17日、2023年度の当初予算案を発表した。一般会計は22年度比1・6%減の51億1700万円。継続事業が中心の予算編成で岡部克仁町長は「大変厳しい財政状況のなか、今までの流れに沿って分配した」とした。

南伊豆町2023年度 予算案、南伊豆町当初予算案の主な事業
南伊豆町2023年度 予算案、南伊豆町当初予算案の主な事業

 新型コロナウイルス禍で打撃を受ける基幹産業の観光業へ、例年と同程度の誘客促進委託料2100万円を計上。主要行事の「伊勢海老まつり」「みなみの桜と菜の花まつり」期間中に宿泊・体験クーポンを発行する。
 町では農業者らがイノシシなどへの対応に苦慮し、21年度には1200万円分の鳥獣被害が発生。対策費1900万円のうち、緩衝帯の整備や不要果樹の伐採へ、地域団体などに対する補助金550万円を新たに盛り込んだ。
 高校生通学費補助金1200万円は、定期券の購入費用の2分の1を助成。23年度からは賀茂地域内の高校などへの電車通学者にも対象を広げる。稲取高(東伊豆町)への進学者の支援が念頭にある。
 歳入の内訳は自主財源比率が2・5ポイント増の33・0%。ふるさと納税制度による町への寄付が好調で、寄付金は14・9%増の2億3100万円を見込む。特別会計と企業会計を合わせた総額は1・3%増の90億1500万円。

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