静岡人インタビュー「この人」 ジオを生かした防災ワークショップを企画した 佐久間千佳さん(三島市)

 ながいずみ観光交流協会の職員で、認定ジオガイドの資格を持つ。協会として新たに始めた防災をテーマにした取り組みで、ワークショップを開催した。地形や地質など「ジオ」の知見を生かし、スタッフとともに観光案内をはじめ、防災や文化、教育など幅広い分野の情報発信に努める。33歳。

佐久間千佳さん
佐久間千佳さん

 -防災ワークショップを実施した感想は。
 「長泉町内の危険箇所を把握し、災害に備える手段を考えてもらう内容。身近に起こり得る自然災害に目を向け、自分ごとで捉えてもらおうと企画した。これまでにやったことのない企画をアピールでき、地域からも反響があった」
 -協会の主な活動は。
 「町内の文化財を巡るまち歩きを月1回程度開いている。長泉町には、決して派手ではないが貴重な遺跡や名所が点在する。地域の魅力を再認識する機会や文化財の保護にもつながっている。子ども向けのジオパーク講座も定期的に行う」
 -活動への思いを。
 「今住んでいる人も新しく住み始めた人も長泉町のファンを増やしたいという思いで活動に臨んでいる。ガイドとしてツアーを安全に遂行することも心がけている。地元の身近な魅力を紹介するミニマムツアーが好評。参加者の好みの目的地をコースに盛り込むオーダーメードツアーも始めた。事前の打ち合わせを行い、団体の要望に合わせたオリジナルコースを巡る」
 -今後の意気込みは。
 「認定ジオガイドの資格を取得して3年。長泉町出身の母と一緒に地元を散歩し、昔と異なる町を歩くのが楽しみ。今昔の長泉を後世に伝えることも使命と感じる。これからも地域に貢献し役に立ちたい」

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