松沢川砂防えん堤完成 伊豆

 国土交通省沼津河川国道事務所と伊豆市は11日、土石流対策で整備した同市佐野の松沢(まちざわ)川第1砂防えん堤の完成式を同市の廃棄物処理施設「クリーンセンターいず」で行った。

完成した松沢川第1砂防えん堤=伊豆市佐野
完成した松沢川第1砂防えん堤=伊豆市佐野

 松沢川には土砂堆積物や倒木が散在していて、下流には民家30戸や伊豆縦貫自動車道、県道、避難所としても利用される同施設がある。1958年に伊豆地域に甚大な被害をもたらした狩野川台風を契機に同事務所が実施している直轄砂防事業の一環で整備した。えん堤は高さ14・5メートル、幅68メートルで、土砂2万8千立方メートルと流木530立方メートルの流出を防ぐ効果がある。今後上流部に第2えん堤を整備する予定。式典で国交省の三上幸三砂防部長は「地域住民の命と暮らしを守る重要な施設。今後も狩野川流域の砂防事業を着実に進める」とあいさつした。

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