大学トップ選手 中学生ボート指南 佐鳴湖を往復

 ボート競技の普及や選手の育成を担う浜松ボートクラブジュニアスペシャルコースは29日、「佐鳴湖史上初 中学生とアスリート1日限りのトレーニングイベント」を浜松市西区の佐鳴湖漕艇場で開いた。同市内の高校を卒業した全国トップクラスの大学生9選手が、入野中ボート部から選抜された10人を指導した。

一緒に乗艇しながら中学生(左から2、3人目)の指導にあたる大学生選手=浜松市西区の佐鳴湖漕艇場
一緒に乗艇しながら中学生(左から2、3人目)の指導にあたる大学生選手=浜松市西区の佐鳴湖漕艇場

 大学生は、艇の着座位置などの調整(リギング)や屋内練習器具「エルゴメーター」の使用法を説明した後、湖に出て生徒と一緒に乗艇しながらこぎ方などを指導した。片道約1キロの乗艇を何度も往復しながら、丁寧にアドバイスを送った。
 浜松大平台高時代の2019年にU―19(19歳以下)日本代表に選ばれた鈴木柾希選手(日大)は「最近の静岡のボートは低迷しているので、このイベントが着火剤になれば」と期待し、浜松西高時代の18年に全国総体女子シングルスカルを制した田口晴那選手(明大)は「地元の中学生を指導でき、新鮮な気持ちになった」と振り返った。
 入野中の和田涼太朗さん(2年)は、兄の健太郎選手(東海大、浜松大平台高出)と初めて乗艇し、「憧れの存在だった兄とこぐことができて楽しかった」と喜んだ。

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