冬の貴婦人「タゲリ」 羽毛、玉虫色に輝く 袋井の田園地帯に飛来
枯れ葉色になった田から、「ミャー」と猫のような鳴き声とともに、鳥の群れが飛び立った。11月下旬、頭頂部からピンと伸びた冠羽が特徴の冬鳥タゲリが越冬のため、袋井市の田園地帯に飛来した。
22日は、5羽の群れが田の中やあぜ道で走って止まっての動作を繰り返し、ミミズなどの餌を捕らえる様子が見られた。
チドリ科に属するタゲリは全長30センチほど。雌雄がほぼ同色で、背中の羽毛が光の反射によって玉虫色に輝くことから「冬の貴婦人」とも呼ばれる。ユーラシア大陸で繁殖し、県内には田園や牧草地に飛来するが、近年は減少傾向にあるという。