デニム1本から洋服をリメーク 加藤学園暁秀中生 ショーで披露

 沼津市の加藤学園暁秀中2年の102人が21日、デニムブランド「リーバイス」の人気シリーズのパンツ「501」をリメークした洋服のファッションショーを同校で開き、自信作を披露した。

デニムパンツをリメークし洋服のファッションショーを開いた生徒ら=沼津市の加藤学園暁秀中
デニムパンツをリメークし洋服のファッションショーを開いた生徒ら=沼津市の加藤学園暁秀中

 大量購入した廃棄予定の501に、新たな価値を加えて再生する「アップサイクル」に取り組む山沢亮治さん(47)=東京都=の指導を受けた。リメークの楽しさを体験しながら持続可能な開発目標(SDGs)も学習。これまで一部生徒が、端切れなどを利用したかばんリメークの魅力に触れていた。今回、取り組みを山沢さんが知り、コラボレーションが実現した。
 30グループに分かれ、山沢さんから提供された1本の501をジャケットや帽子に仕立てた。リメークしやすくするため、縫製はせず、接着剤などで生地をつなげた。
 ショーでは、各班のモデルが体育館に設置されたランウエーを歩いた。コンテストも同時開催。金賞に選ばれた班は薄い色味の501で、トップスとスカートを作った。デニムの良さを生かすためダメージとフリンジ(房飾り)のみで装飾したという。モデルを務めた竹内凜さん(14)は「(前開き部分を留める)ボタンフライをみせるようなデザインにした。楽しかった」と喜んだ。山沢さんは「感動した。製作の中で、もったいないという気持ちやわくわくを感じてもらえたら」と話した。

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