SDGs実現へ地域に提案 沼津・大平中 発表会向け準備着々

 沼津市立大平中は本年度、学校全体で持続可能な開発目標(SDGs)の実現に取り組んでいる。11月下旬に行う地域への提案発表イベントに向け、3年生が中心となり準備を進める。行政や地域の団体も出展予定。大平地区に向けた情報発信の機会にする。

子どもたちと触れあう福祉子ども班のメンバー=沼津市の大平地区センター
子どもたちと触れあう福祉子ども班のメンバー=沼津市の大平地区センター

 同校は昨年度からSDGsへの取り組みを本格的に開始した。3年生は2年時から、生き物や地域の歴史資源である石仏などSDGsに関連したテーマごとに分かれ、地域の課題解決のためにフィールドワークを重ねている。
 10月下旬、福祉子ども班は大平地区センターで行われた地域の未就学児らが集う「エンゼルサロン」を訪問。工作やおもちゃで遊び、触れ合った。月ケ洞菜那さん(14)は「幼児は会話ができない難しさがあった」と話す。同班はこれまでも子どもと遊ぶ企画を実現していて、イベントでは遊び場を作る。
 イベントは3年生の一グループが運営を担う。民生委員や駐在所など当日の出展者との打ち合わせも行っている。黒石泰司校長は「自分たちで考えることで当事者意識が生まれ、主体性が育める」と効果を語った。地域ぐるみの発表会については「大平中が情報発信の拠点になれば」と話す。
 イベントは、11月24日午前8時20分から正午まで同校体育館で行う。1、2年生の発表後、3年生と地域の団体がブース出展する。

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