清水駅前商店街が浸水 未明最大30センチ程度 台風15号豪雨

 静岡市清水区中心部では大規模な浸水被害が発生。JR清水駅近くにある清水駅前銀座商店街のアーケードでも24日未明に最大30センチ程度浸水し、洋品店の商店主らは早朝から商品を店舗外に運び出したり、店内に入った水をかき出したりする作業に追われた。同商店街振興組合の杉山治理事長は「新型コロナウイルスの感染拡大に続く逆風でショックを受けている」と話した。

巴川の浸水被害を受けた飲食店=静岡市清水区銀座
巴川の浸水被害を受けた飲食店=静岡市清水区銀座

 近くを流れる巴川周辺では道路や車が水没。床上浸水被害が多数発生した。清水署周辺でも早朝に道路が冠水するなど一部業務に支障が出た。同署や市によると、区内の山間部では複数の土砂崩れが発生している。
 巴川が大規模な浸水被害をもたらした例として1974年7月の七夕豪雨が知られる。流域で堤防の決壊や崖崩れが多発し、多くの死者が出た。

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