浜松キャンパス100周年 静大の思い出、無線で語らう 鈴木教授開設記念局、世界3000局と交信

 静岡大大学院工学研究科の鈴木康之教授(62)が昨年10月、研究科のある同大浜松キャンパス(浜松市中区)の100周年をPRしようと、教員や卒業生有志とともにアマチュア無線の記念局を開設した。これまでに国内外の3千局以上と交信に成功し、交流の輪を広げている。

アマチュア無線で静岡大浜松キャンパス100周年をPRする鈴木教授=浜松市中区の同キャンパス
アマチュア無線で静岡大浜松キャンパス100周年をPRする鈴木教授=浜松市中区の同キャンパス

 記念局は、自身も静大OBで、アマチュア無線歴約50年の鈴木教授が発案した。交信の際に使うコールサインは「8J22SH」。1922~2022年を示す「22」と静大浜松を略した「SH」を組み合わせ、総務省東海総合通信局から期間限定で取得したという。同キャンパスなど各地で機器を運用し、電波を発している。
 一般向けとは数字とアルファベットの組み合わせが異なるコールサインの珍しさも手伝って交信の希望者は多く、遠くは南アフリカやウクライナ在住者と英語で会話ができたこともあった。中には「実は、自分もOB」「昔、静大工学部の無線実験局と交信した」など、同大との縁が感じられるやりとりも見られたという。
 24日には、浜松市内で同キャンパス100周年の記念式典が予定されている。鈴木教授は記念局の運用を終える12月末に向け、「累計4千局との交信が目標。最後まで盛り上げたい」と意気込む。

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