障害者の自立 静大生調査 駿河区で報告会 世代間で温度差も

 静岡大人文社会科学部の山本崇記准教授のゼミ生が23日、障害者の自立生活に関する調査報告会を静岡市駿河区の静岡障害者自立生活センターで行った。

インタビュー調査の分析を報告する学生=静岡市駿河区の静岡障害者自立生活センター
インタビュー調査の分析を報告する学生=静岡市駿河区の静岡障害者自立生活センター

 社会学を専攻する学生8人が1年間、同センターを運営するNPO法人ひまわり事業団所属の障害者6人を対象に、自立生活や社会に対する思いについてインタビュー調査してきた。
 代表として学生4人がインタビューした障害者を前に、分析結果を発表。「障害者の自立生活を全員が肯定的に捉えている一方で、世代間で意識や姿勢に温度差がみられた」などと報告した。
 学生と障害者は「障害者と健常者が相互理解するための取り組み」「障害者への声掛け」などについて意見交換した。4年の伊藤響さん(21)は「『ためらわずに声を掛けてほしい』という意見に驚いた」と話した。
 ひまわり事業団の小久江寛理事長(60)は「就職後、日常生活で障害者と関わる機会を持ってほしい」と学生に期待を寄せた。
 (社会部・島田莉菜)

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