アートの魅力 伝え方学ぶ ACしずおかが初の文章講座

 静岡県民の創造活動を支援する「アーツカウンシル(AC)しずおか」は21日、文化芸術の魅力を言葉で表現する人材を養成しようと、初の文章講座「かきかたきかく」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。

伝わりやすい文章表現について語る福住さん=静岡市駿河区のグランシップ
伝わりやすい文章表現について語る福住さん=静岡市駿河区のグランシップ

 本紙「文化・芸術」面にも寄稿する美術評論家の福住廉さんが講師を務めた。参加者約20人が事前に執筆したエッセーを素材に、読み手に伝わりやすい文章の組み立て方を指南。段落の構成の工夫、段落ごとの論点と具体例の示し方などを分かりやすく説明した。
 アートを文章の題材にする際の要点も論じた。書き手の心情を伝える上で、「好き」「嫌い」という言葉を使うだけでなく、作品や情景を描写する際にどんな形容詞や副詞を選ぶかも有効とした。「自分の価値判断を抑圧せずにちゃんと表現してほしい。そうすれば作品とイーブンな関係が築ける」と呼びかけた。
 参加者はグループに分かれてお互いのエッセーについて批評し、文章の精度を高め合った。
 講座は全2回。次回は11月13日に行う。

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