高校「探究学習」で討議 静岡県教委、事例発表や講演

 静岡県教委は16日、高校で本格化している探究学習をテーマにしたシンポジウムを、静岡市駿河区のグランシップで初めて開いた。県内の高校教員や教育関係者らが集まり、事例発表や有識者による講演を通じて、生徒の主体的な学びを深める探究学習の在り方について情報交換した。

県内の高校が探究学習の事例発表を行ったシンポジウム=16日、静岡市駿河区のグランシップ
県内の高校が探究学習の事例発表を行ったシンポジウム=16日、静岡市駿河区のグランシップ

 事例発表には公私立の8校が参加し、担当教員が導入の過程を説明したり、生徒が実際に体験した探究学習の感想や成果を紹介したりした。富士市立高は担当教員が探究学習を継続するポイントとして校内での合意形成の重要性を指摘し、「校長が生徒や教員に『探究の学校を目指す』というメッセージを出している」と話した。湖西高は全ての教科や教育活動に探究学習を取り入れたり、行政や民間との連携で地域課題に根ざした学びに取り組んだりしていることを紹介した。
 シンポジウムには、オンラインも含め約140人が参加した。

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