地域の魅力 アーティストが発信 ACしずおか招致、森町などに滞在 住民との交流も促進

 静岡県民の創造活動を支援する「アーツカウンシル(AC)しずおか」が地域住民とアーティストの出会いを提供する事業「マイクロ・アート・ワーケーション(MAW)」が8月、始まった。全国から選ばれたアーティストたちが、まちづくりや移住促進などに取り組む県内団体の“地元”に滞在し、地域の魅力の発信や住民との交流を図る。事業は昨年度に続き2回目。

森町の関係者から建物の由来について説明を受ける秋野深さん(右端)、鋤柄ふくみさん(右から3人目)=9日午後、同町の友田家住宅
森町の関係者から建物の由来について説明を受ける秋野深さん(右端)、鋤柄ふくみさん(右から3人目)=9日午後、同町の友田家住宅

 本年度第1弾として、森町のまちづくり団体「森と町づくりの会」が写真家秋野深さん(52)=千葉県=、画家鋤柄ふくみさん(39)=愛知県=を8日から受け入れている。9日は団体の岩瀬進哉代表(41)=同町役場移住コーディネーター=らが2人を国指定重要文化財の「友田家住宅」や陶房など、町内各所を案内した。
 秋野さんは「かつて遠江の中心地であったことを示す事物があちこちに残っている」と町の印象を語った。岩瀬代表は「アーティストならではの新しい視点で、町の新しい魅力を発見してもらえたら」と期待を込めた。
 MAWは、11月までにアーティスト38人が県内12団体の活動エリアにそれぞれ4~7日間滞在する。自由散策や地域住民との意見交換会を実施し、アーティストの立場で感じた魅力や美点などをACしずおかのブログ「note」に発表する。

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