学んだ技術で即戦力に 浜松工高定時制生徒がインターンシップ 地元の製造業知る

 浜松工高定時制の1~3年の生徒約20人が7月中旬から8月上旬にかけて、浜松市内の製造業6社でインターンシップ(就業体験)に臨んだ。浜松商工会議所との連携で本年度実施している在学中の工業教育の学びを生かした就労支援の一環。

指導を受けながら作業を体験するインターンシップの生徒(右)=浜松市北区の榎本工業
指導を受けながら作業を体験するインターンシップの生徒(右)=浜松市北区の榎本工業


 設備メーカー榎本工業(同市北区)では2日間ずつ2回に分けて9人が参加した。自動機への材料の取り付けや加工後のバリ取り、検査の工程で、社員の指導を受けながら作業を体験した。小栗秀保執行役員生産本部長は「将来の成長へ若手人材を確保したい。まずは職場や仕事を知ってもらうことで働く動機になれば」と期待した。
 参加した男子生徒(16)は「学校での説明会で関心を持った。アルバイト先として検討してみたい」と話した。企業と生徒が合意すれば、日中時間帯にパートやアルバイトとして就業できる。
 在学中に通学前の時間を利用して就業する生徒の勤務先は飲食や小売店が多く、工業技術を生かした仕事先の割合は少ないという。同校の相談を受けて浜松商議所が会員の中小製造業に呼び掛けて実現した。6月に受け入れ会社側が同校で仕事内容などを説明し、希望した生徒が最大3社までインターンシップに取り組んだ。
 秋にも別の6社が事業に参加する予定。
 (浜松総局・山本雅子)

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