絶滅危惧昆虫カワラハンミョウ 中田島砂丘で高校生が生態調査

 浜松市南区の浜松南高自然科学部と西区のオイスカ浜松国際高の生徒ら約40人が5日、国の絶滅危惧種に指定されている昆虫「カワラハンミョウ」の生態合同調査を、県の指導の下、南区の中田島砂丘で行った。

絶滅危惧種に指定されているカワラハンミョウ=浜松市南区の中田島砂丘
絶滅危惧種に指定されているカワラハンミョウ=浜松市南区の中田島砂丘
絶滅危惧種に指定されているカワラハンミョウ=浜松市南区の中田島砂丘

 カワラハンミョウは体長十数ミリで、大きな顎が特徴。国内では数カ所の砂丘だけに生息し、砂地の上位捕食者に位置付けられる。夏季は巣の外で活動することが多いという。
 参加者は5千平方メートルほどの砂地で、30分ほどをかけて網で捕獲に当たり、個体それぞれの色などを観察、分類した。昨年より多い133匹を確認した後、自然に返した。
 浜松南高自然科学部2年の松山恭吾副部長(16)は「活動は生態系保全が目的。多くの人にカワラハンミョウを知ってほしい」と話した。
 この日は、在来生物の生態系に影響を及ぼす外来植物の駆除活動も行った。
 (浜松総局・金沢元気)

 

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