児童ら防災意識高める 調理やクイズ…J3沼津など「アカデミー」

 サッカーJ3アスルクラロ沼津と一般社団法人スマートサプライビジョンでつくる「一生忘れない防災訓練実行委員会」は4日、子ども向けの防災アカデミーを沼津市東椎路のららぽーと沼津で開いた。スクール生と一般参加者約45人が体験や講話を通じて防災への意識を高めた。

菅井選手(奥)のお手本を確認して防災食を作る子どもたち=沼津市のららぽーと沼津
菅井選手(奥)のお手本を確認して防災食を作る子どもたち=沼津市のららぽーと沼津


 5月から両者が連携して行っている、地元を巻き込んだステップアップ型地域防災訓練の第2弾。初回は同法人の防災士が講師となりスクールの指導者らへの勉強会を行った。
 今回は同法人メンバーのほかスクールコーチらと3選手も運営に携わった。防災食作りでは子どもたちが協力して、菅井拓也選手がステージ上で示すお手本を見ながら、米に水を注いで調理した。地震や津波についてクイズに挑戦し、同法人メンバーによる被災体験の講話も聞いた。
 函南西小5年の鈴木怜央君(11)は「沼津には高さ13メートルの津波がくることを初めて知った。(非常時のために)家族と集合場所を決めておきたい」と話した。
 9月には最終段階として一般参加者を募った「一生忘れない防災訓練」の開催を予定する。
 (東部総局・山本萌絵佳)

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