裾野の準高地トレーニング 実証実験の期間延長 3テーマ検証へ

 裾野市と関係団体でつくる市スポーツツーリズム推進協議会は5日、市民文化センターで会合を開いた。標高1000~1500メートルの準高地トレーニングの実証実験期間を延長し、2022年度も実施する方針を決めた。

実証実験の延長を決めた裾野市スポーツツーリズム推進協議会の会合=市民文化センター
実証実験の延長を決めた裾野市スポーツツーリズム推進協議会の会合=市民文化センター

 実証実験は県の委託事業。期間は19~21年度の予定だったが、新型コロナウイルスの影響で一部を検証できなかった。このため、7~8月の夏休み期間を利用し、大学運動部の協力で「酸素運搬能力の変化」「女性の無酸素性能力」など3テーマの実験に取り組む。
 実証実験は静岡大の杉山康司教授を中心に、心肺機能の強化などトレーニング効果を医科学的に解明している。標高2千メートル以上の高地トレーニングの研究は多いが、準高地を対象にした検証は珍しいという。
 同市は首都圏から近く、官民一体でスポーツ合宿誘致を進めている。22年度は大学や実業団など47チームの3043人が市内での合宿を計画している。

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