静岡人インタビュー「この人」 合志明倫さん 三保半島に新コンセプトの商業施設をオープンする

 8月上旬に静岡市清水区三保の内浜海岸に新コンセプトの商業施設をオープンさせる。「三保の水族館」として親しまれた東海大海洋科学博物館などが来春の有料入館終了を発表する中、観光資源としての三保半島の魅力を信じ、発信し続ける。サーフショップも運営。48歳。

合志明倫さん
合志明倫さん

 ―工事の進み具合は。
 「建物は8割出来上がった。外構が整えばもっと雰囲気が出てくる。ハワイで夕日に照らされた雨が赤や黄色に輝く様子を『ウラレナ』と呼ぶことにちなみ、施設の名前にした。内浜から見る夕日はとても美しく、施設を通じて素晴らしさを発信していきたい。工事はわが子を見る思いだ」
 ―なぜオープンを。
 「約30年間ここに住み、魅力を分かっている。一度手を加えた自然はなかなか元に戻らないが、手を加え続ければ共生もできる。このエリアを守りたい。静岡市の海洋文化施設建設など、清水港は変革期を迎えている。背中を押された面もある」
 ―こだわりは。
 「延べ床面積は約350平方メートル。1階にレストラン、2階にキッチン付きの宿泊施設が入る。超富裕層が『スーパーヨット』で直接訪れることも念頭にあるが、地元の人にも楽しんでほしい。新しく迎えるフレンチシェフには本格コースからカジュアルまで提供してもらう」
 ―三保半島の今後は。
 「内浜海岸は他に類を見ない魅力的なビーチ。豪華客船の入港の様子を見ながら天然のビーチを楽しめる。富士山もあり、まさに非日常空間。何かしらインスピレーションをもらえるような場所だ。一方で放置されたままの『海の家』の廃屋などもある。地域をきれいに維持することがまずは重要だ」

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