ドローン測量、林業に活用 未来創造会議が初会合 浜松市浜北区

 静岡県や浜松市、県西部の林業関係者でつくる「天竜林業の未来創造会議」の2022年度初会合が27日、浜北区の県森林・林業研究センターで開かれた。同センターの研究員らが、林業へのドローンの活用策を紹介した。

佐々木上席研究員(右)の話を聞く出席者=浜松市浜北区の県森林・林業研究センター
佐々木上席研究員(右)の話を聞く出席者=浜松市浜北区の県森林・林業研究センター

 森林資源利用科の佐々木重樹上席研究員は、ドローンで撮影した写真を複数重ねて専用ソフトで処理すると、ゆがみが補正された「オルソ画像」を作成できると説明。地図上に貼り付けられ、距離や面積も計測できるようになる利点を解説した。ドローンの活用例として間伐前後の山林の3次元画像も示した。
 ドローンを使用する場合にはパイロットのほか保安員も必要で、機材の購入に現在は20万円以上かかることや、運用に関する法令への適切な対応など注意点も指摘した。
 県西部農林事務所によると、ドローンを林業に取り入れることで、測量作業の省力化や安全性向上が期待される。ただ、導入費用などが壁になっていて十分には普及していないという。
 

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