駿河総合高生とイスラム教徒対談 防災、多文化共生視点で学ぶ

 静岡市駿河区の駿河総合高の2年生は20日、多文化共生の視点で防災を考えるフィールドワークを同区広野のイスラム教のモスク(礼拝所)「静岡マスジド」で行った。災害時におけるイスラム教徒の困り事や市民としての役割などについて理解を深めた。

多文化共生の視点で防災について学ぶ生徒ら=静岡市駿河区の静岡マスジド
多文化共生の視点で防災について学ぶ生徒ら=静岡市駿河区の静岡マスジド

 静岡ムスリム協会のアサディみわ事務局長が講師を務め、イスラム教徒が抱える災害時の不安として、宗教の戒律に沿った食事や言語の違いによるコミュニケーションの難しさなどを課題に挙げた。
 一方で、多言語話者として通訳をしたり、海外とのネットワークを生かし物資を調達したりするなど、「強みを生かすこともできる」と強調した。
 地域が抱える防災の課題に対し高校生にできることをテーマにした同校の授業の一環。ほかのグループは市国際交流協会や子育て支援施設などを訪れ、課題解決に向けた学習に取り組んだ。

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