焼津の水産食材、都内事業者に魅力提案 かつお節業者ら

 焼津市内の水産加工事業者などが自社で生産製造する食材の魅力を、都内の外食事業者に提案する取り組みが20日、始まった。都内で料理店やカフェを営む5事業者のシェフやメニュー開発担当者らが市内加工事業者を訪ね、かつお節や、マグロの加工品といった食材の製造現場を視察した。21日まで。秋には採用した食材を生かし、都内店舗でメニューとして提供する。焼津産に特化したフェアも開催する計画。

かつお節の製造現場を視察する外食事業者の担当者たち=焼津市三和の新丸正
かつお節の製造現場を視察する外食事業者の担当者たち=焼津市三和の新丸正

 訪れたのは日本料理、フレンチ、懐石料理、カフェ・イタリアンの経営者や料理長、シェフら。2日間で、カツオのたたき、かつお節、なまり節、マグロの加工品をはじめ、カツオの残さを利用した枝豆、温泉トマトなどを生産製造する市内8事業者を訪ねて回る。
 初日のかつお節製造販売「新丸正」の工場(同市三和)では、解凍されたカツオがかつお節になるまでの工程を見学した。試食では脂の多さやいぶす時間の長さなど特徴の違うかつお節を提供し、製造技術や食材としての魅力をアピールした。
 都内のフレンチ料理店の料理長菊池正樹さんは「フレンチの分野でミナミマグロは知られていない食材で魅力を感じた。新しいメニューのアイデアもできた」と感想を述べた。
 最終日は現場の視察後に、事業者との個別商談会を実施する。

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