菊川の断水 ほぼ解消 20日夜発生、6700世帯に影響

 菊川市の一部地域で続いていた断水は23日、解消した。市は午後1時から、給水を止めていた配水池からの給水を再開した。午後7時までに通常の流量に戻り、全面復旧した。

断水が復旧し、食器を洗う住民=23日午後3時半、菊川市青葉台
断水が復旧し、食器を洗う住民=23日午後3時半、菊川市青葉台

 長谷川寛彦市長は「市民生活に多大なご迷惑をおかけし大変申し訳ない」と陳謝した。断水の原因とされる破断した水道管が50年前に埋設されていたことを受け、「更新計画をしっかり見直す必要がある」と述べた。
 断水や水圧低下は20日夜に発生し、六郷、河城、西方、加茂、内田地区など約6700世帯が影響を受けた。市は18日から漏水調査を行い、22日に破断した水道管を発見。水が道路の表面に出ず、排水路から出ていたため特定までに時間を要したという。23日午前0時までに破断した水道管の復旧工事を実施した。午後からは水の濁りを確認しながら、徐々に配水池からの配水量を増やした。
 同市青葉台の女性(75)宅は20日夜から水の濁りや水圧の低下が続いた。「水が少量出る時に鍋にためて生活していたが、ようやく勢いよく出るようになった。風呂もトイレも困っていたので本当に良かった」と話した。

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