電動自転車の特徴、注意点は 高齢者向け教室実施 静岡南署など

 静岡南署と交通安全協会静岡南地区支部は16日、高齢者向けの交通安全教室を静岡市駿河区の池田公民館で実施した。本年度の高齢者交通事故防止モデル地区に指定された東豊田学区自治会連合会のメンバー35人が参加し、運転免許の自主返納を見据え、電動アシスト自転車の特徴や乗る時の注意点などを学んだ。

電動アシスト自転車を試乗する参加者=静岡市駿河区の池田公民館
電動アシスト自転車を試乗する参加者=静岡市駿河区の池田公民館

 モーターが走行を補助する電動アシスト自転車は便利な半面、アシスト機能を制御できずバランスを崩したり、速度が出たまま交差点に進入して車両と衝突したりする事故も起きている。
 署員らは注意点として「ペダルに足を乗せる前に電源を入れる」「交差点に進入する際は一時停止し、左右の安全を確認してからゆっくりこぎ出す」ことなどを強調。参加者は説明を受け、乗り心地を確かめた。
 普段から自転車を利用する堀井俊夫さん(70)は「ひとこぎでかなりのスピードが出て驚いた。特性が分かって良い機会だった」と話した。
 同署によると、管内の交通事故件数は4月末時点で前年比28件減の389件。ただ、自転車が絡む事故は県内の平均よりも高い約25%を占めるという。大村彦彰署長は「自転車は正しく使用すれば便利な乗り物。一時停止を守るなど周囲をよく見て利用し、交通事故ゼロを目指してほしい」と呼び掛けた。

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