岳鉄「お茶ツアー」へ出発 茶摘みや工場見学、新緑堪能 富士

 富士市の岳南電車(通称・岳鉄)は7日、現在開催中の「第8回世界お茶まつり」の企画として体験ツアーを実施した。県内を中心とした家族連れなどが沿線にある茶畑での茶摘みや製茶工場を見学して茶に親しんだ。

茶の手摘みを体験する参加者=富士市中里
茶の手摘みを体験する参加者=富士市中里


 世界お茶まつりに合わせ、県内の私鉄5社が企画した「O―CHA旅@沿線」の一環。
 参加者は吉原駅から須津駅まで沿線の風景を楽しんだ後、徒歩で須津湖などを巡った。山田製茶(同市中里)の製茶工場では茶の香りが充満する中で荒茶の工程を見学した。同園の山田典彦さんが「蒸しの工程で味の8割が決まる」などと要点を解説。全工程に約5時間かかることや、11品種を栽培し、品種や気候で微妙な調整をしていることも伝えた。
 工場近くの茶畑では新茶の摘み取りも体験した。新芽を1芯2葉で摘むこつを教わった子どもらが次々と手摘みをして持ち帰った。
 岳鉄沿線の地域に興味を持ち参加したという大学職員の栗原美鈴さん(45)=川崎市麻生区=は「お茶の香りに包まれ幸せ。新茶を買って久々に家族と味わいたい」と話した。

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