源平ゆかり史料展示 曽我兄弟の仇討ち紹介 富士・かぐや姫ミュージアム

 富士市の富士山かぐや姫ミュージアムの特別展「富士の巻狩と曽我兄弟の仇(あだ)討ち」がこのほど、同館で始まった。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で源平にゆかりの史跡が注目される中、源頼朝の巻き狩りの様子を描いた浮世絵など同館の収蔵品20点を展示している。7月3日まで。

富士の巻狩の浮世絵に見入る来場者=富士市の富士山かぐや姫ミュージアム
富士の巻狩の浮世絵に見入る来場者=富士市の富士山かぐや姫ミュージアム

 曽我兄弟の仇討ちは1193年、大規模な巻き狩りが富士山麓で行われた際、曽我十郎祐成、五郎時致の兄弟が頼朝の家来工藤祐経を討ち取って親の敵を討ったとされる。
 浮世絵「右大将頼朝公裾野牧狩勢揃図」や「曽我兄弟夜討十番切之図」などで、巻き狩りに関わった人物の関係性や仇討ちの一部始終を読み解ける。江戸時代の歌舞伎の演目として人気を集め、市川団十郎らが演じていたことも紹介している。
 学芸員の高林晶子さんは「浮世絵にドラマの登場人物がたくさん載っている。史料を物語の予習に活用してほしい」と話した。
 月曜休館。

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