リニア水問題「JRの考えと根本的違い」 難波副知事が答弁

 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の水問題を巡り、難波喬司副知事はJR東海との考え方の違いに言及し「環境や地域社会への価値の置き方に根本的な違いがある」と指摘した。田口氏への答弁。
 経済と環境のバランスについて「県は経済と環境の両方に価値を置き、その両立を目指す。JR東海は経済的価値に重きを置き、環境は配慮すれば良い事項と考えているように思える」と違いを説明した。
 水環境の重要性にも触れ「命の水を守るのは地域社会にとって大変重要で、県民が全力で取り組んでいる。リニアはSDGs(持続可能な開発目標)の実践モデルとして世界に発信するものになる。(JRは)それを見える形で実行してほしい」と注文した。
 近く再開される県有識者会議専門部会のJRとの協議に関しては「SDGsへ貢献する姿勢や環境影響について心底から向き合う姿が(JRに)見られない限り、社会的理解は得られない」とした。

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