大谷 初のユニホーム姿 大リーグキャンプ

 【グレンデール(米アリゾナ州)共同】米大リーグは14日、各地でキャンプが行われ、ドジャースの大谷はアリゾナ州グレンデールで今キャンプ初めて背番号「17」のユニホーム姿を披露して屋外でのフリー打撃に臨み、29スイングで10本の柵越えを放った。山本はブルペンで44球を投じた。屋外でのフリー打撃に臨むドジャース・大谷=グレンデール(共同)
 ポスティングシステムで移籍したカブスの今永、レイズとマイナー契約を結んだ招待選手の上沢はキャンプインを迎え、ともにブルペンに入った。メジャー2年目となるメッツの千賀、タイガースに加入した前田も始動した。パドレスのダルビッシュと松井は守備練習などで汗を流した。メッツとの1年契約が14日に正式発表された藤浪はキャンプ地入りしているが、ビザ取得の手続きのため合流は遅れる。
柵越え連発 高まる注目  野手も加わったドジャースのキャンプで大谷は初めてユニホーム姿を披露した。鍛え上げられた肉体に青色が映え、フリー打撃では5本連続を含む10本の柵越えを記録。ロバーツ監督はメジャー最多762本塁打のバリー・ボンズと比較し「バリーは私が一緒にプレーした中で最高の選手だった。翔平は野球の歴史上最高の選手になる可能性を秘めている」と、最大級の賛辞を贈った。
 打撃ケージの裏には投球練習を終えた山本ら同僚が集まり、圧巻の打撃にため息が漏れた。大谷のサインを求めるファンも目立ち、注目度は高まるばかりだ。
 大谷を追うメディアは日米だけでなく、パドレスとの開幕カードの開催地、韓国のメディアも取材に訪れる。韓国メディアがクラブハウス内で禁止されているインタビュー以外の動画撮影を行い、球団から注意処分を受ける場面も。トラブルを未然に防ぐため、15日からクラブハウスに入れる報道陣の人数を制限する異例の方針が決まった。日本のスターを巡る狂騒はまだまだ続きそうだ。
 (グレンデール共同)今永早速31球 カブスキャンプイン  メジャー1年目のキャンプが始まり、カブスの今永は「日本でもアメリカでもキャンプイン初日には特別な思いがある」と引き締まった顔つきだった。日本では毎年2月1日がキャンプインだったため「この2週間、不思議な感覚だった」と正直に戸惑いを明かした。ブルペンで投球練習するカブス・今永=メサ(共同)
 それでもしっかりと調整を積み、早速投球練習を披露。カーブやスライダー、チェンジアップなどを織り交ぜて31球を投じ「細かいところはまだまだ。これからどんどん課題を克服していくのが楽しみ」と力強かった。
 4年総額5300万ドル(約77億4千万円)の大型契約で入団。球を受けた正捕手のゴームズは「前評判通りだった」と目を細める。23日に始まるオープン戦に向け「今はお互いを理解することが何よりも大事」とエールを送った。
 (メサ共同)上沢終始明るく レイズも初日  初めてメジャーのキャンプを迎えたレイズの上沢は終始明るい表情だった。ブルペンでは直球にチェンジアップ、スプリットなど30球を投げ「変化球も操れていた。7、8割の力でしっかり投げられた」と納得の口ぶりだった。
 マイナー契約の招待選手として参加しており、メジャー出場の前提となる40人枠入りへ生き残りを懸けた戦いのスタート。ブルペンはキャッシュ監督が見守る前で、初日から全球種を投じた背景には、首脳陣へのアピールが感じられた。
 (ポートシャーロット共同)

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