貴景勝は11番「いつも通り」 二所ノ関連合稽古、琴ノ若16番

 大相撲九州場所(12日初日・福岡国際センター)に向けた二所ノ関一門の連合稽古が5日、福岡市東区の佐渡ケ嶽部屋で行われ、先場所覇者の大関貴景勝は関脇琴ノ若、幕内王鵬と11番取り、8勝3敗だった。連合稽古は新型コロナウイルス禍で中止が続き、2020年2月以来の再開。

二所ノ関一門による連合稽古で相撲を取る貴景勝=福岡市の佐渡ケ嶽部屋宿舎
二所ノ関一門による連合稽古で相撲を取る貴景勝=福岡市の佐渡ケ嶽部屋宿舎

 貴景勝は一方的に押し込む相撲がなく、はたく内容が多かった。古傷の首を気にするそぶりも見せたが「いつも通り普通の調整。毎日集中して取り組み、頑張った先に結果がある」と話した。
 ハイレベルな成績で2場所連続優勝となれば、横綱昇進のムードは高まる。昇進問題を預かる日本相撲協会審判部の佐渡ケ嶽部長(元関脇琴ノ若)は「しっかり当たれていたし、集中すれば本場所でも力は出せると思う。頑張ってほしい」とエールを送った。
 16番取った琴ノ若は貴景勝に3勝5敗。体重が自己最高の177キロに増えたそうで、四つに組むと力強い寄りで大関を圧倒した。1年納めの場所へ「攻める気持ちが出て、いい稽古ができた。本場所でも上位へ食らいついていけるよう、やっていく」と意気込んだ。

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