喜田、鈴木 種目別2冠 新体操 全日本選手権

 新体操の全日本選手権最終日は29日、東京都の調布市武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、種目別決勝の女子個人で8月の世界選手権に出場した喜田未来乃(エンジェルRG・カガワ日中)がフープを30・650点、クラブを29・200点で制した。鈴木菜巴(アリシエ兵庫)はボール29・600点、リボン29・100点で2冠。

種目別決勝のフープを制した喜田未来乃=武蔵野の森総合スポーツプラザ
種目別決勝のフープを制した喜田未来乃=武蔵野の森総合スポーツプラザ
種目別決勝のボールを制した鈴木菜巴=武蔵野の森総合スポーツプラザ
種目別決勝のボールを制した鈴木菜巴=武蔵野の森総合スポーツプラザ
種目別決勝のフープを制した喜田未来乃=武蔵野の森総合スポーツプラザ
種目別決勝のボールを制した鈴木菜巴=武蔵野の森総合スポーツプラザ

 個人総合覇者の鶴田芽生(愛知・名古屋女大高)はクラブ2位で種目別は無冠。団体のフープは兵庫・日ノ本学園高、リボン・ボールは東金RGが優勝した。男子個人は尾上達哉(花園大)が2種目を制した。
 男子団体は青森大が3連覇した。
喜田は名誉挽回  喜田が名誉挽回の舞いを披露した。長い手足を存分に生かして雄大に演じ、フープは30点台に乗せ、落下のミスを防いだクラブと合わせて2冠。優勝候補として臨んだ個人総合は失敗続きで2位に甘んじただけに、「優勝できたことはすごくうれしい」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。
 2021年東京五輪代表だった姉の純鈴さんが引退後、次のエース候補として期待を背負う17歳。今年の世界選手権で来年のパリ五輪出場枠獲得を逃すなど苦しい状況が続くが、「大きい舞台で成長できている。全ての種目で点数は上げられる」と今後を見据えた。
鈴木 代表入り目標  鈴木は闘牛士の振り付けで情熱的に舞ったリボンと、最後に大技を決めたボールで種目別優勝。「いい演技ができた。今やれることはできた」と充実した表情を見せた。
 五輪や世界選手権出場の経験はないものの、国際舞台を踏みながら徐々に力を付けてきた。日本代表の選抜チーム「フェアリージャパンPOLA」入りを目指す18歳。「自分が代表になってパリ五輪の切符を取りたい」と大きな目標を掲げた。

 

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞