元大関朝乃山、三役復帰を期す 体調不安も「休む気ない」

 大相撲の幕内朝乃山が5日、東京都墨田区の高砂部屋で稽古し、相撲は取らずに四股やすり足などの基礎運動で汗を流した。8月下旬の夏巡業で痛めた右足親指に不安を抱える中、西前頭2枚目で三役復帰を期す秋場所(10日初日・両国国技館)へ「休む気はない」ときっぱりと言い切った。

秋場所に向け、高砂部屋で稽古に励む朝乃山=東京都墨田区
秋場所に向け、高砂部屋で稽古に励む朝乃山=東京都墨田区

 番付発表以降はほとんど申し合いを行っておらず「痛みが引いていない。親指で土をかまないと相撲を取れないので」と説明する。この日は患部にテーピングを施さず、ぶつかり稽古では力強く足を運んだ。師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)は「だいぶ良くなってきている。問題ないよ」と出場を後押しした。
 初日まで1週間を切り、元大関の危機感が高まってきた。体調次第で6日にも相撲を取る稽古を再開する意向で「10勝以上を目指して頑張る」と秋場所への意欲を燃やした。

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