純米酒1位は「雪の松島」 市販日本酒品評会、4年ぶり開催
市販される日本酒の品評会「サケ コンペティション」の表彰式が14日、東京都内で開かれた。4年ぶりの開催で、新型コロナウイルスの感染対策と両立するため出品総数を前回の約半分の千点に絞って実施した。純米酒部門は大和蔵酒造(宮城)の「雪の松島 海―KAI― ひとめぼれ 純米原酒」が選ばれた。
品評会は東京の酒販店らが中心となって企画し、今回が9回目。コロナ禍で飲食店の酒類提供が制限されるなど日本酒業界も多大な影響を受けたが、品評会を通じて魅力を発信することで需要喚起も目指す。
各蔵の主力商品が多い純米吟醸部門は、相原酒造(広島)の「雨後の月 純米吟醸 山田錦」がトップとなった。高級とされる純米大吟醸部門は、大嶺酒造(山口)の「大嶺2粒 火入れ 山田錦」が1位だった。
四合瓶(720ミリリットル)で税抜き1万円以上といった高価格帯が対象の「スーパープレミアム部門」は清水清三郎商店(三重)の「作 智」が選ばれた。
品評会には「酒場詩人」と呼ばれる吉田類さんや、日本酒好きで知られるサッカー元日本代表の中田英寿さんらが駆け付け、日本酒の魅力をPRしていた。