静岡新聞社出版部のアッキーこと秋田です。2026年を迎えました。皆さん今年もよろしくお願いいたします。
このコーナーも、はや3年目に突入しました。今年も静岡県内のたくさんの書店の紹介や素敵な本との出合いの場を提供していきたいと思います。
皆さんは、伊豆には多くの絵本作家さんが出身、または在住されているのをご存じでしょうか。新年最初の「店長さーん!お薦めの本、教えてください」は、伊豆の伊東市にある書店「本のサガミヤデュオ店」の杉本知恵さんに、「伊東市にゆかりのある絵本作家さんのお薦め絵本3冊」と、恒例の「子育て世代に是非読んでもらいたい1冊」を紹介していただきました。※価格は税込。
『うみの100かいだてのいえ』 いわいとしおさん(作) 偕成社
A4変形判 32頁 1320円
【ストーリー】ここは海にうかぶ船の上。テンちゃん、という名前の人形を考えた女の子がカモメに餌をあげようとしていました。
そのとき、ジャプーン!カモメのはねがぶつかって、テンちゃんは海に落ちてしまいました。
さあ、テンちゃんは女の子のもとへ帰れるのでしょうか?
「100かいだてのいえ」シリーズ第3弾!
【杉本店長お薦めポイント】
大人気「100かいだてのいえ」シリーズのひとつで、私のお気に入り作品です。見どころは、海に落としてしまったテンちゃんの洋服がどのように揃っていくか。ヒトデやラッコ、イルカにウツボなど、お部屋を覗くたびに少しずつかわいくなっていくテンちゃん。「次の階には、だれが住んでいるのかな?」「どんな家なのかな?」と、大人の私が読んでもワクワクして思わず次のページをめくりたくなってしまいます。
また、1階から100階までの階数を数えることによって、小さいお子様が数を楽しく覚えることもできます。ぜひ親子で一緒に読んでみてください。
『くろいの』 田中清代(作) 偕成社
19cm×23cm 64頁 1540円
【ストーリー】ひとりで帰るいつもの道で、女の子が不思議ないきものをみつけます。どうやら、自分にしか見えていないみたいです。ある日、思いきって声をかけると、その〝くろいの〟は、台の上からおりてきて、とことこ歩きだしました。ひとりでいるときの子どもの心に優しく寄り添ってくれる不思議な生きもの、くろいの。そのくろいのとわたしの愛おしくなる出会いを描いたあたたかな絵本。
2018年ナミコンクールパープルアイランド賞に続き、2019年小学館児童出版文化賞、第25回日本絵本大賞(2020年)を受賞した作品です!!
【杉本店長お薦めポイント】
ノスタルジーを感じさせる不思議な魅力あふれるストーリーとともに、息をのむ繊細な銅版画の線から創り上げた優しい作品をぜひお楽しみ下さい。
「くろいの」は構想をずーっとあたため、4年もかけて出来上がった素晴らしい作品です。ページをめくるごとにワクワクがとまらない。ところどころ「わぁ~!!」っと子どものときのトキメキが溢れるのではないでしょうか。
〝くろいの〟は大人にはみえないの? 女の子がついていくと、くろいのが住む日本家屋でおもてなしをしてくれました。押し入れの中では、不思議な世界が待っていて楽しいひとときを過ごします。そのシーンは最高です!
くろいのにあいたいナ・・・あえるかナ・・・。
『プティちゃんのフルーツケーキ』 もふもふうさぎここみ(著) みらいパブリッシング
A5判 32頁 1540円
【ストーリー】フルーツサンドが大好きなうさぎのプティちゃんは、もふもふの森の仲間たちと一緒にピクニックにいく約束をしました。メインディッシュのフルーツサンドのためにいちごを摘みに出かけたプティちゃん。
しかし、そこには…!
【杉本店長お薦めポイント】
みどころは、うさぎさんたちの表情です!「羊毛フェルトでこんな表情がつくれるの!?」と、ふわふわ感がすごくて思わず触りたくなってしまいます。
うさぎのプティちゃんの諦めない心が伝わってくるお話です。かわいいうさぎのプティちゃんの家族やお友だち、森の鮮やかな美しさに癒されます。夢があり、子供にはもちろんですが大人も楽しめる素敵な絵本です。とにかく可愛くて、ページをめくるごとにときめきます。
子育て世代のお父さんお母さんへ贈る一冊
続いて本コラム恒例!子育て真っ只中の世代にぜひ手に取ってほしい、お薦めの本を紹介してもらいました。『くさむら』 田島 征三 (著) 偕成社
B4判 1650円
【ストーリー】くさむらの中にとびこんだボール。もしボールに感じる力があったら、何を見、考えただろうか。実験的な意欲作。
【杉本店長お薦めポイント】
私が高校生の時にこの本に出逢い、今まで何度も救われてきた大好きな絵本です。読んで泣いてしまった事もあります。さらっと読めるのに奥が深い!
ころころころ…草むらに入っていったボールが、私たちをくさむらの中に案内してくれます。これでいいんだ、このままでいいんだ…と勇気をもらえます。そして、最後のページでいつも私はハッピーになれます。
これからもずーっと手に取れるところにおきたい。この本はしまってはいけない絵本なのです。感謝の気持ちでいっぱいです!
絵もことばも色もとても素敵。躍動感あふれる色彩豊かな素晴らしい絵本です!
サガミヤデュオ店 杉本知恵店長
最後に
本のサガミヤは伊東市内にデュオ店と広野店の2店舗ありましたが、広野店は2026年1月12日(月)をもって閉店致しました。以前広野店の店長で現デュオ店の杉本店長から最後に読者の皆さんにメッセージがあります。
「広野店は昭和58年から43年間にわたり多くの方々に親しまれ、支えられてきました。長い間ご愛顧いただき誠にありがとうございました。引き続きデュオ店を宜しくお願い致します。」
<DATA>
■サガミヤ デュオ店
静岡県伊東市玖須美元和田720-143
TEL:0557-32-0303
X:https://x.com/books_sagamiya
インスタ:https://www.instagram.com/books.sagamiya_duoten/








































































