藤枝MYFC、残留へ貴重な勝点1!ゴールを決めた楠本卓海・キッカー浅倉廉がコメント「まさに練習通り」

11月9日にアウェーでジェフユナイテッド千葉と引き分けた藤枝MYFC。残留争いの中どうしてもほしかった勝ち点をつかみました。この試合で最大のテーマとしたのが「意思統一」。自分たちのスタイルを封印してでもやるべきことを遂行し、次につながる結果をもたらしました。CKから狙い通りの形で先制点を決めた楠本卓海選手、キッカーの浅倉廉選手が試合を振り返りました。

楠本選手


―得点シーンを振り返って。
スタッフからプレーについての提示があり、その後は全体練習後にも自主練という形でみんなでやってきました。チームとしてやってきたことを出せたのかなと思います。まさに練習通りでした。

―自身も得意なセットプレーでの得点。
得意なのは頭なのですが、今季は足でしか点を取っていないので妙な感じです。ここ数年は最初に触れなくてもセカンドボールなどを常に狙い続けているので個人としても取り組みをピッチで出せました。

―割り切って守備を固める中で、得点はセットプレーでというイメージだったか。
そうですね。あとカウンターも狙っていましたが、そううまくはいかないのでセットプレーから一つ取れたらという話ではありました。それを形にできました。

―守備では猛攻を受けた中で防ぎきった。
割り切ったときは、逆に選手は迷いがなかったりします。藤枝のやりたいサッカーではなかったのですが、シーズンを通して今回のような違う戦い方をしなければいけないときが来ます。今回は割り切れた試合でした。

―千葉を相手に勝ち点1を得られたことは大きい。
今回も勝ちにいっているので、勝ち点1を取れたのは大きいのですが満足はしていません。まだ残留が決まったわけではないので、これで気を緩めずに残り2試合を戦いたいです。今回もこれだけたくさんのサポーターが駆けつけて声援を送ってくれたので、最後のホームで勝って残留を決めたいです。

―最高の結果ではなかったのかもしれないが最低限の結果を出せた。
選手、スタッフ含め、いろんなところでサッカーの話が出ていた一週間でした。最低限ですが、それが結果につながったのかなと思います。

―ゴールを奪ったときの心境は。
素直にうれしかったです。とにかく守り切ろうという話をしていた中で、朝起きてからなんとなくセットプレーのイメージがずっと頭にありました。もしかしたら点を決められるかも、と少し思っていて、実際に決められたので自分でも驚いています。今まではファーに行きがちでしたが、今回は来そうだなと思い、あそこに入ってみようと。イメージしていて良かったです。

浅倉選手


―試合の感想を。
今回の試合はチームとして90分失点せず、まずは勝ち点1を取るということをテーマにしてきたので、勝ち点を得られたことは良かったです。

―浅倉選手が蹴ったCKからの先制点だった。
あの形をやるとチームで言われていたので、あそこに蹴る練習をずっとしてきました。初めてCKを蹴ったのですが自信はあったので、うまく得点につながって良かったです。

―蹴ることになった経緯は。
スタッフから「廉が蹴ろ」と言われました。蹴ればいけるんじゃないかと思っていました。

―久富選手へ送ったボールは狙い通りに。
あそこのニアで合わせてそらし、ファーで決めるという狙い通りのプレーでした。

―全体練習後も自主練習をやっていたと。結構な量を繰り返したか。
自分は初めてCKを蹴る練習をしたので、多く練習しました。チームで合わせることもありましたし、個人でやることもありました。

―これまでも全体後にやることは多かったか。
やることもありました。磐田戦でも狙い通りに決められたので、うまく質を出せれば今回のように点につながると思っています。

―準備してきたことが大一番で発揮できた。残り2戦へ弾みになるのでは。
ここ最近はオウンゴールとPKでの得点しかなかったので、こうして自分たちの形で点を取れたのは個人もチームも自信になります。これを次に生かせるようにやっていきたいです。

―この試合は金髪に戻して臨んだ。
少しチームが暗かったので明るくいこうという思いで戻しました。気分転換です。明るめでオーダーしました。

―次は鳥栖を迎えてのホーム最終戦。意気込みを。
チームもサポーターも勝利を願っているので、勝ち点3を取りにいく試合をやりたいです。

―須藤監督は、今回はプライドを捨ててでもという話をしていた。
自分のやりたいプレーと、チームとしてやるべきプレーでは、優先順位としては絶対にやるべきプレーが上だと理解していました。なので守備に回る時間が長くてももやもやはしなかったです。

―ブロックを組んだのは対千葉というところで。
千葉はカウンターなど縦に速い攻撃が特徴的なので、前から行ってひっくり返されるシーンを減らすためにというのもありました。失点しないということをメインにやっていました。
シズサカ シズサカ

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