「致し方ないかなという気持ちも」卒業生もしみじみ...149年の歴史持つ山間部の小学校で閉校式 児童数はピーク時の10分の1に=静岡・掛川市

児童数の減少により、閉校する掛川市の原田小学校で2025年3月21日に閉校式が開かれ、児童や地域住民が校舎に別れを告げました。

掛川市の山間部に位置する原田小学校は、前身の高山学校時代を含め149年の歴史を持ちます。多いときは500人近くの児童が通っていましたが、地域産業の林業や農業の衰退に伴い都市部へ人が移り住んだことなどで現在は52人です。

<3年生の女子児童>
「みんながヒーローになれた原田小、これからも十人十色で頑張ります」

21日の閉校式では校旗の返納が行われ、児童全員が学校へのお別れの言葉を述べました。また、町内会や卒業生などが企画した記念式典も行われ、卒業生や地域住民ら300人以上が集まりました。

最後に参加者全員で校歌を歌いあげ、原田小学校で過ごした学校生活をそれぞれ振り返っている様子でした。

<54年前に卒業した男性>
「僕の時は木造だった。地域の子どもたちが自分の時より減ってしまって致し方ないかなという気持ちもある」

原田小学校は4月から原谷小学校と統合します。

<児童>
「(統合後は)友達が増えたりする楽しみなところもあるから、心のなかでは悲しいと楽しみという気持ちが半分ずつある」

閉校後の校舎の活用については、市が今後検討していくということです。

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