3月4日の静岡県内は2日のポカポカ陽気から一転、真冬に逆戻りしました。この時期は気温の変動が大きく、寒暖差で体調を崩しやすいため注意が必要です。
<街の人>
「きょうは寒いですね。おとといまでが本当に暖かかったので、とても寒く感じます」
<街の人>
「マフラー要らないかなと思って、バッグの中に入れてきたけど、でも意外と必要だった」
3月4日、あさから凍えるような寒さとなった静岡市の最高気温は6.9℃、2日との差は実に15℃もありました。(3月2日の最高気温:21.7℃)
そんなときに注意が必要なのが寒暖差による体調の変化です。静岡市駿河区の病院には、体調不良を訴える患者が多く訪れていました。
鼻水やせき、頭痛の症状を訴える患者に対し、院長は…
<手越クリニック 近藤泰之院長>
「『寒暖差アレルギー』っていうものも考えられるので、アレルギーの薬を出させてもらいます」
<患者>
「寒い時は着るようにしていましたが、部屋の中が暖か過ぎるので、それに合わせて外(に出る時)も暖かくしようと思いました」
寒暖差による体調不良。ほかにはどんな症状があるのでしょうか。
<近藤院長>
「疲れやすいだとか、夜眠れない、イライラする、そういったものが含まれます。『寒暖差アレルギー』と『寒暖差疲労』というのを別に考えるよりは鼻の部分に現れたものが『アレルギー』と呼ばれるもので、全身に現れるものが『寒暖差疲労』と呼ばれるものと考えてもらえるといい」
気温の変動が大きいと、自律神経のバランスが崩れやすくなり、交感神経が働き続けることで体が疲れやすくなるというのです。寒暖差による体調不良を避けるには、どのように生活したらよいのでしょうか。
<近藤院長>
「規則正しい生活というのが、どんな病気でも基本にはなってきます。その中で睡眠を整えてあげるというのが重要かなと思っています」
睡眠を整えるために、近藤医師が特に勧めているのは、風呂につかることです。
<近藤院長>
「実は人間が良い睡眠を得るためには、実は1回、体の深部体温を上げた上で、冷やしてあげることで、良い睡眠が起きると言われてます。入浴しないと温まらないので、寝る前、大体寝る1~2時間前に深部体温を1回上げることが重要」
また、近藤医師によりますと、寝る前はスマートフォンなどを使うのは控え、ぐっすりと眠れる環境をつくることも、睡眠の質を向上させ、寒暖差に打ち勝つコツだということです。