「私たちの3年間に無駄なものなど1つもなかった」インハイ100m女王小針陽葉(富士市立)が高校卒業 “絶対女王”藤枝順心ダブル主将も旅立ちの時

陸上女子100メートルでインターハイを制した小針陽葉選手(富士市立高校)と、全日本高校女子サッカー選手権大会で3連覇を達成した藤枝順心イレブンが3月3日、卒業の日を迎えました。

富士市立高校の卒業式、答辞を読んだのは、女子100メートルでインターハイを制した小針陽葉さんです。小針さんは1年で、インターハイ準優勝を飾ったものの、その後はけがに苦しみ続けました。それでも、3年で出場したインターハイで悲願の優勝を果たしました。

<小針陽葉さん>
「けがをした2年生の約1年間は、頂点に立つために縮めなければならない、たった1/100秒が永遠に届かない長さとなって私に重くのしかかった。私たちが踏みしめてきた道のりがどんなものであろうと、また、その結果がどうあろうと、私たちの高校3年間に無駄なものなど1つもなかったという思いをみんなで語り合えると信じている」

小針さんは大学に進学し、将来、日の丸を背負うことを誓います。

藤枝順心高校、恒例の後輩たちによる花道は、雨のため、今年は体育館で行われました。順心のダブルキャプテン、佐藤ふうさんと植本愛実さんです。

全日本高校女子サッカー選手権決勝、順心は得意のセットプレーなどで得点を重ねていきます。そして、後半45分、精神的支柱としてチームを支え続けたダブルキャプテンのひとり・佐藤ふうさんがピッチへ。もうひとりの主将・植本愛実さんが自分が巻いていたキャプテンマークを佐藤さんに託します。“絶対女王”がチーム力でつかみ取った、史上初の3連覇でした。

植本さんはWEリーグへ、佐藤さんは大学に進学し、サッカーを続けます。お互いへ、贈る言葉は。

<佐藤ふうさん>
「プロの世界はいろいろ厳しいけど、愛実ならできるって信頼している。マジで(試合)出てね、頑張って!観に行く」

<植本愛実さん>
「一番は感謝の気持ち、同じポジションだったけど、一緒に高め合ってきたので、大学でも頑張ってもらって一緒にプレーできることを楽しみにしている」

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1